【募集馬展示会】サンデーローザ’16

最後に回ったディアレストクラブでは
ロードカナロア産駒・サンデーローザ’16の展示です。

馬房から出されたサンデーローザ’16はここまで見てきた他の馬とはちょっと雰囲気が違いました。馬が馬房から出されたときに、血統名を読み上げながら出てきたのが印象的でした。恐らくこの育成場では馬を出して見せるときにそういった事をやっているのでしょう。急な事に馬は驚くと良く言われますが、本馬は驚くこともなく、馬房から出されて、立ち姿を決めていました。

まずはじめに感じたことですが、皮膚が薄い。というところでしょうか。これまでしっかりと調教を積んでいることが伺えます。環境の変化にも動じないところもあり、現状のメニューではBTVの色々なコースを使って調教を行っているようで、今回の募集馬の中では一番進んでいるのではと感じました。

ロードカナロアはノヴェリストと同様に2017年の2歳が初年度産駒で、こちらも産駒がどんどん勝ち上がっており、展示会前の段階で、2勝+重賞2着のステルヴィオを筆頭に2勝馬は既に4頭。今後がとても楽しみな種牡馬といえるでしょう。

本格化というかスプリンターズステークスを飼ったのが4歳の秋だったロードカナロアですが、仕上がりが早い産駒も多いようです。本馬もこれからの調教の進み具合だとは思いますが、早期デビューを目指せるのではないでしょうか。

この馬は木村秀則牧場生産というわけではなく、他の牧場で生産された馬。
おそらく、ハニートリップやドゥオーモの繋がりで、広崎さん経由の馬かもしれません。

現時点では気性的な面での心配も無さそうですし、既に色々なBTCのコースで調教を行っているようで、あとは早いところをやるようになってからどうかというところでしょうか。

この馬は参加者の中でも人気を集めているようで、ツアーでは一番人気だったかもしれません。懇親会でもこの馬の話題が上がることが多かったような。現時点で広尾の中で一番早いデビューを期待できるのは本馬でしょう。

【募集馬展示会】フェニーチェ’16

吉澤ステーブルへ移動して、フェニーチェ’16の見学です。今回のツアーへの参加の目的はフェニーチェ16の成長ぶりを確認するものでした。

直前に発表された馬体重が400kgと小さく。ガッカリしましたが、春先に恵比寿牧場で見学した際の仔馬感はもうなく、春先の頃とはもう別馬です。1歳の半年で馬は随分と変わるものだなと感じました。

吉澤ステーブルに移動してから皮膚病を発症してしまったようで、体のいたるところが、その跡が残ってしまっておりましたが、快方に向かっているとのことで、調教についても完全に休またわけではないとのことでした。

展示の際に伺った話では、体重はやや増えて410kgになったとのことで、少しでも増えてほしいので、その傾向はプラスに捉えたいです。

今後、調教が進んでいく中で、どこまで馬体が成長していくのか、ペースが上がった際に調教を積んでいっても体重がガタッと落ちる事がなく進めて行けるかにかかりそうです。加藤調教師は馬体重については何も心配をしていないようで、一時的に減ったモノだと捉えているようです。飼い葉を残すようなことは無いという話も聞けました。

ノヴェリスト産駒については、ステラリード16の記事でも触れましたが、勝ち上がり率がまずまず高めに出ており、新馬勝ちを収めた馬も出しています。気の良いタイプが多く、早期のデビューに繋がる馬が多いようです。

本馬についても、騎乗者からの指示に対しても従順な所を見せているようで、扱いやすタイプとのことでした。気性面で心配事が殆どなかった、母馬譲りの気性や性格面での特徴が伺えます。

歩かせても煩くするような所はありませんでした。

今回のツアーで期待していた成長を見せていれば。フェニーチェ’16に倍プッシュする予定でしたが、馬体重のこともあり、その作戦は一旦断念することに。

もう少し調教が進んでから判断したいと思いました。結局広尾の馬は様子見ができる事が多いのので、なるべくギリギリまで見極めたいというのが本音でもあります。

これからどこまで成長していくのか、
動向を見守りつつ決断をしたいと思います。

【募集馬展示会】レフィナーダ’16

シュウジデイファームで展示されたもう1頭はレフィナーダ”16。
ダンカークの牡馬ですが、坂東牧場で展示されたスイートマカロンとは
タイプが正反対といっても過言はない馬体でした。

スイートマカロン’16と比べると、幅が薄目の馬体で背も高くスラッとしており、ダートというよりは芝向きの印象を持ちました。ダンカークは母系の特徴をだすのかもしれません。年齢を重ねていけば、色は同化してしまうかもしれませんが、芦毛で4本ソックスという派手なルックス。人気を集めそうです。
カタログ掲載の馬体重は451kgですが、それ以上に体重がありそうなのは体高が160cmと高めだからでしょうか。馬体重はもう一回り、二回りは大きくなって来るのではないでしょうか。

ダンカークを日本に導入した倶楽部の血統アドバイザーでもある、竹内さんがいれば、産駒全体の傾向などをつかめたかもしれませんが、今回はいらっしゃいませんでしたので、そのうち倶楽部で触れてくれることを願っています。

レフィナーダの産駒はこれまで勝ち上がりはエンパイアブルーの1頭のみ。過去倶楽部で募集があった、未勝利引退のフォルビートやイエローフライトや、現役で上のクラスも目指せそうな、エンパイアブルーにしても、体質の弱さや脚部不安といった育成段階での頓挫があってか、思うようにレースに使えずデビュー時期は揃って3歳の5月ころになってしまっている点はとても気になるところです。

また、今回のツアーで出資馬である、本馬の半姉・レイナグラシアも見てきましたが、そちらについてもデビューが遅れている点に対する不安を感じたのが正直な感想で。。

父がダンカークに変わって、体質などが改善されているのか様子を見たい1頭。
順調に調教を積めていけれるかがカギとなりそうです。調教を積んでいって、それこそ早めをやるようになって、どう変わっていくのかはウェルシュステラ同様に様子を見ていきたいですね。

気性面についてですが、本馬もウェルシュステラ’16と同様で素直な気性であるように感じました。育成が始まって間もないこの時期だからかもしれませんが、ハミやチェーンをカチャカチャ噛んで遊ぶような仕草も見せており、まだまだ子供っぽい面も見せるところも。近況のコメントにもあるように、初期の馴致はちょっと時間がかかったようですが、今は心配ないようです。

新規開業の調教師ということで、最初は元騎手の田中博康調教師か、二ノ宮調教師のところで研修中の和田調教師(クレッシェンドラヴのコメントで度々登場)かなぁと思ったんですが、実際は美浦の林徹調教師のようです。シュウジデイファーム育成ということもあり、矢作調教師との繋がりを感じます。

新規開業の場合、他の厩馬房の回転が大所帯の厩舎よりも遅い傾向もあり、
じっくり手元で進めることができるということは、メリットに感じます。

まずは本馬については、しっかりと調教を積んでいき、脚元や体質面での不安が生じることなく、進んでいくかを見極めたいと思います。

【募集馬展示会】ウェルシュステラ’16

坂東牧場の見学を終えて、BTCに向けてバスで浦河方面へ。シュウジデイファーム、吉澤ステーブル、ディアレストを一気に回る行程です。

シュウジデイファームは、矢作調教師と密接な関係である育成場で、ターファイトの出資馬であるドゥドゥドゥがデビュー前に鍛えられていた育成場でもあります。そういった意味では、どういった育成場なのか気になっていたところでもあります。

シュウジデイファームには、矢作厩舎入厩予定のウェルシュステラ’16と新規開業厩舎に入厩予定のレフィナーダ’16が調教を行っています。

まずはウェルシュステラ’16についてです。父はこの世代が初年度産駒となるジャスタウェイ。なによりもドバイターフでのレコード勝ちが強烈なパフォーマンス。スピードだけではなく、道悪の安田記念も最後の競り合いで勝ちきるようにパワーや勝負根性を備えた馬でもありました。

広尾TC会員の方々にはもうおなじみの話ではありますが、初仔のステラリード、ジョビアーレ、ゴッドフロアー、ウェルシュハープ、レトロクラシック、シーザライトとこれまで広尾TCでデビューしたウェルシュステラの産駒は全て牝馬でしたが、待望の牡馬が誕生。(ステラリードとジョビアーレの間が1年空いていますが、それは一度牡馬が産まれたようですが、生後直死だったようようで。)コンスタントに勝ち上がり馬を輩出してきたウェルシュステラですので、牡馬の募集を待ち望んでいた人も多いかと思います。私もその1人だったりします。

本馬を見た感想ですが、一言でいうと全てのパーツがデカイ・ガッシリしているといったものでした。脚も太くパワーでゴリゴリ押していくようなタイプなのかもしれません。カタログ掲載の馬体重は523kg。

ハナズの繋がりで矢作厩舎とのパイプができ、通常募集の馬が入るということで、倶楽部も待望の牡馬をピックアップしたのかもしれません。

今回はそんなに歩かせなかったので写真が撮れませんでしたが、気性は素直で、人を嫌がるようなところはありませんでした。集合写真はシュウジデイファームで撮りましたが、本馬とレフィナーダ’16は大人しくしていました。

もう少しカリカリするタイプなのかなと思っていたんですが、気性は素直でした。募集馬見学ツアーでは馬の気性がアレでない限り、一緒に写真を撮ることができます。本馬とも一緒に写真を撮りましたが、顔をすり寄せてきました。それをやられてしまうと正常な判断を行えず、出資に至ってしまうケースもあるのですが^^;

至近距離からカメラを構えても動じることなく、また色々な人が触っても意に介さないといった表情。今のところ、ピリピリ・カリカリするタイプではないようですので、これはこれから調教を積んでいくにあたって、大きなセールスポイントのひとつになっていきそうです。

ターファイトのドゥドゥドゥがシュウジデイで積んでいた調教メニューから考えると、本馬の調教についてもBTCのトラックコースや坂路でガンガン乗り込んでいき、ある程度乗り込んでからは速めをまぜながら進めていくのではないでしょうか。(坂路を15-15で上がって、終いは3Fは40秒台とか。)

乗り進めて行って、馬体がどう変わっていくのか、速めを消化し始めてどういった変化・成長を見せるのかギリギリまで様子を見たいと思っています。

懸念というか気になるところでは、矢作厩舎の基準みたいなものに達さないとお呼びがかからない可能性があるところでしょうか。抱える馬の数が多い厩舎の宿命。厩舎内の競争にも勝っていかなければなりません。ターファイトのドゥドゥドゥも15-15をやり始め、週1回は3F40秒のペースまで上がっても、成長を促すという事で同じようなペースで2ヶ月~3ヶ月乗り込んでも、中々入厩やトレセン近郊への移動の声が掛からなかったという事もありました。ただ一度入厩すれば、続けて使ってくれることが多いのも事実。

そういった意味でもこの馬はギリギリまで様子を見れるなら見る。という戦法を取るのがいいのかなと感じます。残口だけはしっかりと注視していきたいですね。

 

【募集馬展示会】ステラリード’16

スイートマカロン’16と一緒に坂東牧場で展示されたのは、ステラリード’16(父:ノヴェリスト・牝馬/栗東・小崎憲厩舎入厩予定)でした。

半姉のエンジェルリードの募集開始時点でのカタログ掲載の姿とは異なり、
こちらのほうが早く仕上がりそうな馬体に見えました。エンジェルリードは調教が進んでから馬体が変わった印象を持ちましたが、こちらのほうがこの時点では完成度が高いと思います。

ノヴェリスト産駒は今年の2歳馬が初年度産駒。いきなりヴァイサーが勝ち上がり、そのまま小倉2歳ステークスに出走したことが記憶にあたらしいところですが、これまで40頭近くがデビューして、8頭の勝ち上がりで、勝ち馬率約20%という成績を残しています。ドイツ血統で重厚なイメージがありますが、「気の良いタイプ」が多いようで、仕上がり早く、早期デビューに結びついている馬が多いのかもしれませんね。

本馬は初期馴致の段階のようですが、騎乗調教にすすんでいけば、エンジェルリード同様に、来春先あたりで、馬体が変わっていくのかもしれません。母馬のステラリードが気性面の課題が付き纏ってしまいましたが、本馬に関しては今のところ、そういった兆候は見られませんでした。

所属予定の小崎厩舎は、広尾との相性が抜群で、オフィシャルサイト側でも紹介されているようですが、本馬もその流れに乗るためにも、早め早めのデビューを目指して欲しいところです。